実施レポート

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【国頭村与那区】山野草マルシェのお手伝い 実施レポート(2023年3月4日)

「やんばる山菜でやんばるを元気に!」を合言葉に、国頭村与那区で耕作放棄地を山菜畑にするためのお手伝いを募集する、今回のしまむすびコネクト。
岡山県在住のSさんからご応募いただいたのですが、沖縄に来られる日程であった3月4日(土)は、ちょうど与那区が主催する山野草を盛り上げるためのイベント『山野草マルシェ』の実施タイミングであったので、畑作業ではなくイベントのお手伝いをしていただくことになりました!

Sさんは3月3日(金)に与那区に入られ、区の公民館であり、翌日のマルシェの会場でもある「よんな~館」にて宿泊。この日はプログラム案内人でもある与那区の大城区長と夕飯をご一緒するだけでしたが、大城区長はSさんが現在お住いの地域に以前視察に行かれたこともあったため、その話で大変盛り上がったそうです。

3月4日(土)は遂にマルシェ本番!改めて『山野草マルシェ』について説明すると、「世界自然遺産の恵みの山野草を丸ごと楽しもう!」を合言葉に今回で2回目の実施となるイベントで、各種団体が参加する物販ブースと、与那の自然を観察する参加型プログラムから成り立っています。
今回参加いただいたSさんには、マルシェ全体の設営/片付けの他、物販ブースの中での与那区出展ブースのお手伝いをしていただきました。

まずは地元で採れた山菜をパックに詰めるお手伝い。岡山ではなかなか見ることの無い山菜に驚きつつ、やんばるの自然の豊かさを感じながらパック詰めをしていらっしゃいました。
続いては、山菜を使った料理の販売。特に今回の目玉は、山菜を混ぜ込んだご飯と一緒にいただくグリーンカレー。午前中の散策イベントに参加した皆さんが戻ってくるお昼時には、ブースは大忙しの様子!
カレーの他、山菜のてんぷらやじゅーしーおにぎりも販売していましたが、想定を超えるお客様の数で、こちらもほぼ完売していました。ブースの真ん中に設置されたテーブルでは参加者の皆さんがカレーやてんぷらを思い思いに召し上がっていらっしゃいましたよ。

また物販ブースにはSさんがお手伝いした与那区ブースの他、隣の大宜味村喜如嘉集落の共同売店さんが出張販売に出られたり、植物の苗木や植物で出来た籠を販売する方もいらっしゃったり、大変賑わっていました。

参加型プログラムイベントのご紹介もしておきましょう。
午前は、県在住の樹木図鑑作家である林将之さんのご案内による「山野草探検ツアー!」。与那区の集落の背後に広がる豊かな森に入り、食べられる山野草を探していくツアーですが、30名ほどの参加で大変にぎわっていました。実はこんな植物も食べられるんだ、という驚きもありつつ、色々な草木の説明があることで、ひとくくりで「山の木々」と見ていた緑が解像度高く理解できるようになり、やんばるの山の豊かさがよくわかるイベントでしたよ。

午後は大城区長がガイドを務める、「与那集落散策」。与那区に生まれ育ち、集落の昔と今をよく知り、また未来を作ろうとされている大城さんのご案内による集落散策は、単なる集落案内とは一味も二味も異なるものでした。こちらには約10名がご参加されていましたが、皆さん熱心に話を聞き、古の与那の様子に思いを馳せながら、これからの与那についても考えを巡らせていらっしゃる様子でした。

イベント実施時間の10時~16時もあっという間に過ぎ、大盛況のうちに終了した山野草マルシェ。会場であるよんな~館の後片付けをした後、Sさんには最後のお仕事をしていただきました。
それは、与那区の「常会」にご参加いただくこと。与那区では区全体のことを話し合う常会を定期的に行っていますが、ちょうどこの日の夜が常会と重なったため、折角だからより与那区のことを深く知っていただこうと、大城区長がSさんをご招待。単に見学していただくだけではつまらないだろうということで、書記の役割も担っていただきました。

この日のテーマは「共同売店の今後について」という、地域のあり方を決める大事な回でした。いきなり飛び込んだ地域の、とても深い話を聞けるのも、区長とSさんが事前のやり取りから前日のお話、そして当日の働きぶりで短時間でも強く信頼し合える状況になったからだと思います。

3月5日(日)、よんな~館の前で朝食を一緒に取って、あっという間の2泊3日が終了。
ここまで深く入り込む「しまむすびネクスト」になるとは、事務局も思っていませんでしたが、結果的に想像以上の繋がりが生まれたプログラムとなりました。

しまむすびコネクトは、作りこまれたプログラムに加わっていただくのではなく、参加者と受入地域・案内人が共に創っていく、まさに共創のプログラムだと気づかされた今回の与那区の事例でした。
このような共創をこれからも県内でいくつも生み出していきたいと、事務局としても強く感じています。

他地域の方との関りを持ちたい県内各地域の皆さま、ぜひぜひプログラムへの立候補をご検討ください♪
そして沖縄の地域と繋がりたい県内外にお住いの皆さま、今後のしまむすびコネクトにも、ぜひ期待してくださいね。