実施レポート

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伊平屋村 実施レポート(後編)(2022年11月30日〜12月5日)

<12月3日:4日目>

この日は朝からあいにくの大雨でしたが、午前中は保育園のおゆうぎ会を見学するため、港近くの「産業連携拠点センター」へ。
保育園児の可愛らしい様子にほっこりするとともに、見学にご両親だけでなく親族皆さんが集まってくる、島ならではの状況に、参加者の皆さんも驚いていらっしゃいました。

この日の午後便では、送れて参加された2名と、ご参加者のご家族3名も合流。人数も一気ににぎやかになりました。
午後の自由時間を経て、夜は前日の懇親会に来ていただいた方からお誘いいただき、我喜屋集落の公民館で急遽飲み会へ。ご自分で釣ったお魚を活かした海鮮料理をごちそうになりました!午後から合流した子供たちは、飲み会に参加された地域の方のお子さんたちとすぐに仲良くなり、公民館で走り回って遊んでいました。子供の馴染むスピードには驚かされますね!

事前には全く計画もしていなかった会でしたが、こういう偶発性こそ共創の大事な要素の一つだなと気づかされました。

<12月4日:5日目>

前日からの雨も上がり、プログラム内で最も天気の良かったこの日は、午前中に予定されていた民具づくり体験で、我喜屋集落の『種水土花』(しゅみどか)さんへ。

種水土花を運営されている是枝さんは、移住して島の草木を活用した民具やアクセサリー、雑貨を制作されています。その技術は県内外でも高く評価され、様々なショップで販売されるとともに、島で実施されるイベントの装飾も手掛けられていらっしゃいます。

そんな種水土花さんの工房で体験したのは、月桃縄でガラスの浮き球を編む雑貨づくり。是枝さんが丁寧に少しずつやり方を教えてくれるのですが、これがなかなか難しく…編み物が得意な参加者さんは非常に上手にできた一方で、是枝さんも「なんでこうなるの!?」とびっくりの編み方をする参加者さんも。それでもワイワイ言いながら作る体験はとても楽しく、皆さんご自分で作られた完成品にとても愛着を持たれていたようでした。

お昼は島の隠れ家的カフェでゆったりしつつ、午後は晴れてきたので、1日目の観光では見られなかった伊平屋の海の綺麗さを体験しよう!ということで、再度島めぐりへ。やっぱり晴れていると海の色が全然違う!特に野甫大橋から見る海の青さには、皆さん大感激の様子でした。

夜はホテルがある前泊集落の忘年会にお呼ばれされたので、こちらもありがたく参加者全員でお邪魔してきました。この忘年会は地区の人皆さんが楽しみにしていたイベントとのことで、小さな子供からご高齢の方々まで、本当に幅広い世代が一斉にあつまり、笑い合って食事やお酒を楽しんでいらっしゃいました。
忘年会の途中では、景品が当たる抽選会も実施され、なんとワーケーション参加者全員が何かしらの景品にあたってしまうという、ある種ハプニングも。抽選会終了後には「これと交換しませんか?」と地区の方が物々交換をお願いしにくるシーンもあり、和気あいあいとした雰囲気がずっと続く忘年会でした。まさに普通に旅行するだけでは絶対に参加できない会であり、体験することのできない島の温かさに触れた夜でした。

<12月5日:最終日(6日目)>

6日間にわたったプログラムもこの日が最終日。最後はこの6日間を振り返りながら、島の教育について皆さんから意見や今後に向けての共創の種を拾っていきました。
皆さん口々におっしゃったのが、伊平屋に住む方々の教育に対する熱意、島への愛情でした。一方で、その熱意や愛情が島の外になかなか伝わっていないことや、島を出た子供たちがぶつかる壁についても色々と考えさせられるところで、様々なアイデアを交差させながら、たっぷりと対話を重ねた2時間になりました。
当日急遽来られなくなった村役場の皆さんに、今日の話を叶さんがしっかりと伝えることを約束し、プログラムはすべて終了。13:00発のフェリーに皆で乗船して、島に別れを告げました。

皆さんがそろって「長いようで短かった」と仰った5泊6日、島の教育の可能性にどっぷりとつかり、中には戻ってから島の教育に対する熱い思いをメールでお伝えいただいた方もいらっしゃいました。この先も伊平屋と参加者の皆さんの関係が続き、新しい競争が生まれていく、そんな可能性をしっかりと感じられるプログラムとなりました。