
久米島町 第1回 実施レポート(前編)(2022年12月6日~11日)
久米島(くめじま)は、沖縄本島から西に約100 km、東シナ海に浮かぶ島です。人口は7000人程。面積は59.53 km2で、沖縄県内では、沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きな島です
この久米島を舞台に、“沖縄の離島・久米島の「風の帰る森」で、地域と家族との絆を深めるファミリーワーケーション5泊6日” と題して、2022年12月6日(火)から11日(日)の5泊6日で沖縄しまむすびワーケーションが開催されました。
このワーケーションの様子を2回に分けてレポートします。
今回のワーケーションは、銭田森林公園内にある、久米島の学童・宿泊施設「風の帰る森」を拠点に開催しました。
海を見下ろせる高台に立つ風の帰る森は、充実した蔵書の図書室やお洒落なカフェ、島の小学生が通う学童クラブ、ゲストルームを併設しています。また里山里海をテーマに島内で活動も展開し、子どもや訪れる人が自然の中でのびのびと過ごすことができる交流施設です。
今回のモニターツアーを通じ、この「風の帰る森」で通年提供する、ファミリー向けのワーケーションプログラムを作っていくことを目標に実施しました。
<1・2日目>
那覇空港から40分ほどで到着した久米島空港から、車で約20分の「風の帰る森」に向かいます。「風の帰る森」の建物の目の前には子ども達が走り回って遊べそうな広々とした草原、木々の向こうには青い海が広がり、気持ちの良い風が吹いています。
ご両親と二人のお子さんの4人家族を迎え、まずは施設のロビーで今回のワーケーションを有意義なものにするためのオリエンテーションを実施。その後、施設内のゲストルームへのチェックイン手続きをして一旦部屋に落ち着いていただき、旅の疲れを癒やすために寛いでいただきました。
その間、スタッフで敷地内のガジュマルの木陰で歓迎BBQの準備。タープを張り、BBQコンロやテーブル、キャンピングチェア等を設置。少し風が強い中で火起こしに苦労しながら、準備が整った夕方から、島食材を使ったBBQの始まり。久米島産の海老や島で育てている牛など、その場で焼きながら食事を楽しみつつ、地域に暮らす方々も参加して、久米島の自然や地域の話、島での仕事の話など話はつきません。夜空と大きなガジュマルの木をバックに、島の方による素敵な三線の演奏もあり、遅くまでキャンプの炎を囲んで盛り上がりました。
2日目の午前はフリータイム。久米島の名所、ハテの浜でツアーに参加されたとのこと。午後からのメインイベントは、「馬とのコミュニケーション」。久米島馬牧場さんに、風の帰る森の敷地に2頭の馬、在来馬系のシンノスケと与那国馬のククルを連れてきていただき、参加者のご家族と触れ合いました。
最初、馬は思うように動いてくれません。どうすれば馬が言うことを聞いてくれるのか、自分の行きたい方向へ歩いてくれるのか試行錯誤。初めて出会った馬と、どうやってコミュニケーションをとり、関係性を築くか、実は人間関係にも通じるものがあるのです!
最初は怖がっていたお子さん達も、あっという間に慣れて、馬を乗りこなしていました。大人チームと子どもチームで競争したり、最後には馬に乗って広い敷地をぐるっと一周。子どもたちのいつもとは違う一面を見ることができたと親御さんも満足されていました。
残りの4日間も楽しみです!(ワーケーションですから、もちろんお仕事もしますよ!)
<3・4日目>
久米島での「沖縄しまむすびワーケーション」。3日目は「風の帰る森」のキッチンをお借りして、「島食材の料理教室」です。島のおかあさんから、島野菜や地元の養鶏場の赤鶏肉などの説明をお聞きしながら、モズクと島野菜のかき揚げ、島らっきょうの天ぷら、赤鶏の唐揚げなどを協力して料理。お子さんたちもパパイヤと青りんごのゼリーや“ちんびん”(沖縄伝統のお菓子)づくりなどをお手伝い。キッチンの窓越しにその様子を見ながら、お父さんはパソコンとオンラインでしっかりワークされてました。
夜は「おとなの久米時間」と称して、島でBARを営む方に地ビールや泡盛などたくさん持ってきていただき、さながら出張BAR状態。いろいろなお酒をいただきながら、お酒の説明を伺ったり、島の暮らしについて質問したり、遅くまで久米島のゆったりと流れる時間を楽しみました。
4日目は残念ながら雨模様。「島めぐり」で、まずは「久米島ホタル館」に立ち寄って、館内で飼育されているウナギやお魚、昆虫、そしてハブなどを興味津々で見学。ここで長靴をお借りしてから、地域の農家さんの菜園を訪問しました。自家栽培のバタフライピーにシークヮーサーを絞ったお茶をいただきながら、久米島の農作物のお話などを伺い、雨が小ぶりになった頃を見計らってバナナ畑を見学。バナナの花が咲き実がなっているところを初めて見たり、サトウキビもかじってみましたが、お子さんにはちょっと硬かったかも。
午後はフリータイム。有名な沖縄そば屋さんに一番乗りして食事をとった後、子ども達はシーサー作りにも挑戦しました!
久米島でのワーケーションも残り2日です。明日は晴れるといいですね。