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久米島町 第2回 実施レポート(2023年1月17日~22日)

沖縄県の離島、久米島(くめじま)での2回目の「しまむすびワーケーション」を、2023年1月17日(火)から22日(日)に実施しました。今回の参加者は、4人家族1組と、2組2名の計6名でした。
拠点は、前回と同じく、久米島の学童・宿泊施設、「風の帰る森」。2022年12月に実施した第1回目のワーケーションは雨の多い6日間でしたが、今回は毎日天候に恵まれ、青い空の下、眼下に海を望むことのできる最高のロケーションでワーケーションを実施することができました。

<1日目> 1月17日(火)

14:30頃、久米島空港に参加者全員が到着。早速、空港から車で20分ほどの「風の帰る森」へ移動します。
まずは、今回の5泊6日のワーケーションをより有意義なものとするためのオリエンテーション。スケジュールや要望、注意事項などを確認。チェックイン後は、「風の帰る森」のスタッフの案内で、施設内を見て回ります。参加者の皆さんは、天然木で構成されたきれいな室内施設や客室に感激されていました。

夕方からは、「風の帰る森」の敷地内にテントを張って、久米島にお住まいの方も参加してのウェルカムバーベキュー。久米島産の野菜や車海老、島で飼育した牛などを自分たちで調理して、食べ飲みしながら、参加者同士や、地域コーディネーター、地域の方と遅くまで交流して、お互いをよく知ることのできた1日目となりました。

<2日目> 1月18日(水)

2日目は朝から、久米島在住のツアーコーディネーター兼民泊案内人の仲宗根麻衣子さんの案内で島めぐり。車で、久米島ホタル館、ヤジヤーガマ(約800mにわたる久米島最長の鍾乳洞)、比屋定バンタ(海抜200mの断崖絶壁)、宇江城城跡(標高約310m、沖縄県内で最も標高の高い位置に築かれた古城跡)等を巡り、久米島の自然環境や概要を説明いただきました。

午後は、「風の帰る森」の芝生エリアで、「馬とのコミュニケーション」。久米島馬牧場の井上福太郎・恵子さんに連れてきていただいた2頭の馬を題材に、初めて出会った馬とどうやってコミュニケーションをとり、関係性を築くかという、人間関係の作り方にも通じる学びのプログラム。乗馬の経験のある方はいても、こうして時間をかけて馬とコミュニケーションをとるというのは初めての経験だったようで、よい学びになりました。

<3日目> 1月19日(木)

この日は、「島食材の料理教室」。久米島で薬膳や予防医学を実践されているお母さんのご自宅へお邪魔します。まずは、ご自宅の畑で島の野菜をみんなで収穫します。参加したお子さんも楽しそうに野菜を収穫していました。とれた野菜はきれいに洗い、お母さんに野菜の説明や調理の仕方を教わりながら、参加者全員で料理し、美味しくいただきました。

夜は、「おとなの久米島時間」。島でBARを営んでいる島袋博人さんに様々なお酒、クラフトビールや島内の酒造の泡盛などをお持ちいただき、久米島のゆったり流れる時間を楽しみながら、いろいろな話をして遅くまで交流しました。

<4日目> 1月20日(金)

この日は1日フリータイム。朝は任意参加で、「風の帰る森」近くのビーチで定期的に行われているビーチクリーン活動に参加。大勢で行うと、あっという間にキレイになりますね。
その後は、個々に自分の仕事に取り組んだり、地域コーディネーターの紹介で島の方々と個別にお話を伺ったりしました。この日以外でも、空いている時間には、地域コーディネーターの案内や紹介で、久米島の様々な方に出会うことができました。

<5日目> 1月21日(土)

いよいよ、今回のワーケーションの締めくくりとなる、「共創ワークショップ」です。この日までの経験を踏まえ、ワーケーション参加者が、今後久米島と関わりながらできそうなこと、やっていきたいことなどをプレゼンします。当初は、施設内の一部屋での開催を予定していたのですが、予想外に地域の方が大勢(最終的には20名以上!)参加してくださり、急遽2階の図書室へ会場を変更して実施しました。
みなさん、今されているお仕事の内容や、久米島で一緒にできそうなことなどを、プロジェクタも活用しながら順番にプレゼン。コーヒーに関わるお仕事をされている発表者からは、ワークショップ参加のみなさんに美味しいコーヒーが振る舞われ、終了後にも地域の方々と情報交換・歓談していました。
そして久米島最後の夜は、地域コーディネーターの自宅である「ギルドハウス久米島」で、「みんなでつくる夕食会」です。島内のスーパーでそれぞれに食材の買い出しをした後、参加者がそれぞれに料理をつくり、BBQも楽しみながら、久米島での最後の交流の時間を楽しみました。

<6日目> 1月22日(日)

最終日、「風の帰る森」で、ワーケーション全体の振り返りや意見交換を実施。今回のワーケーションで印象に残ったことや、島との関わりでよかったことなどをそれぞれに語りました。

振り返りの中で出たご意見としては、
・旅行はいろいろ行っているが、それはアトラクションとしての体験。今回は、それ以上にその土地を知るということができた。地域の方の生活を知り、リアルな日常を体験することで、その方がなぜそれをしているかという人の思いに触れられた。
・一番印象的なのは人。久米島の人を知れたことが一番大きい。
・スケジュールに余白があるということが、体験を消化するのにもよかった。家族の時間、自分の時間、体験の時間とうまく設計いただけていた。
・馬とのコミュニケーションというのは初めての経験。乗馬体験なら縄で引っ張られて終わりだが、子供が自由に馬で走り回ったり、育てている人の日常を体験させてもらった。
・島の方の普通の暮らしに触れられて、関係人口になれたと思う。
・若者からお年寄りまで、普段出会うことのない島の人とのコミュニケーションが楽しく、癒された。
・フリータイムも多く、個人的な時間もとれたことが良かった。
・今回のワーケーションで、解決したい自分のミッションがさらに浮き上がってきた。
・普段と違う環境で仕事をすることで、違った視点を取り入れられたりして、仕事が捗った。
・多くの島の人と語り合うことで、子供の教育、新たなビジネス開発、エコツーリズム等、共創するテーマに出会えた。
・共創ワークショップで、島の方からリアルな課題を聞く機会があり印象的だった。あれだけ人数が集まるのは島の方がとても積極的で、エネルギーのある島なんだな、と感じた。

などなど、多くの声を伺うことができ、参加されたみなさんにとって多くの実りのあるワーケーションとなっていたことが伝わりました。
ワーケーションに参加いただいたみなさん、地域コーディネーターや様々なプログラムを実施してくださった方々、共創ワークショップにご参加いただいた地域のみなさん、本当にありがとうございました!